古色風景記

写真が好きです。私が見つけた信州の素朴な風景をお届けします。

新行高原

前回のハッチョウトンボを見に行く道中、少し遠回りして大町市の新行地区を通ってみました。新行地区は旧美麻村です。かつては、麻の栽培が盛んだったようです。標高およそ千メートル。

 ちょうどお蕎麦の花がきれいに咲いている畑があり、車を止めて立ち寄ってみました。民家のすぐ前の畑だったので、畑に入る了承を得るべくその家を訪ねてみた。おじいちゃんが出て来てくれました。「お蕎麦の花撮ってもいいですか?」「撮影かい?いいよ」「ありがとうございます」と言って早速写真を撮り始めた。

f:id:Jennysphotographs:20150708101808j:plain


㋐遠くに北アルプスの広がる蕎麦畑の風景。右から爺ガ岳、蓮華岳。
㋑庭先に花菖蒲。奥の山は餓鬼岳と教えてくれた。
㋒白い蕎麦の花に蜜蜂も忙しく作業中。

 撮影が終ってお礼の挨拶をしたら、おじいちゃんが山について教えてくれました。餓鬼岳の向こうに野口五郎岳があって、(写真で言うと中央奥の雪を冠った山かも知れない)手前側が岐阜県、右側が富山県、左の方が長野県側で、3県がまたがっているんだよ。野口五郎はその岐阜県のふもと辺りの出身なんだと教えてくれました。
 歌手の野口五郎さんの名前の由来が山から来ているとは知らなかったです。民家ののきさきで、おじいちゃんとちょっとした立ち話が出来ました。帰り際に、「また来てね」と言われて何だか嬉しかったです。

 
 その後、北アルプスを眺めようといつもの場所へ行ってみた。しかし、数年前は水田や菜の花畑が一面に広がっていたのに、時季的なせいかもしれないが、今回見た新行地区の田畑は茶色く放置水田があったり、少し物悲しい風景が広がっていました。

f:id:Jennysphotographs:20150708103910j:plain


㋓この日見た風景。水田もほとんど無く蕎麦畑が二面ほどあっただけだった。
㋔五月中旬には菜の花畑が広がっていた。
㋕八月中頃には蕎麦の花が一面に広がっていた。

 「前は蕎麦畑や水田が広がっていたのに、今年は無いですね」と、立ち話でおじいちゃんに聞いた時、「最近はやる人が居なくなった」と言っていました。
 春には田んぼに張った水に北アルプスのシンメトリーな風景が映ったり、夏の終わりには、白い蕎麦の花が一面に広がっていたりして新行地区はお気に入りでした。少しずつ荒廃して行く風景に時代ということもあるのかなと、少し悲しさをおぼえました。

f:id:Jennysphotographs:20150708105659j:plain


 また見たいな、この風景。



最新のGoogle ChromeSafariIE9で縦書きで表示されます。FirefoxOpera、IE8以前では横書きで表示されます。